川崎競輪FⅠ「JC×HPCJC ウィンチケット杯」は3日、開幕する。メインの12R特選は前回立川GⅢで失格に泣いた鈴木玄人(28=東京)が初連係となる菊池岳仁の番手で捲土重来を期す。

「悔しくて寝られませんでした」。鈴木がそう振り返ったのは立川GⅢ3日目(1月6日)のことだった。武田亮の番手で臨んだ準決勝で痛恨の失格。自身にとって新年一発目の開催でもあり「地元だし、全力で取り組んでいた」だけに悔しさだけが残った。

 あまりの精神的ショックで直後は「力が入らなかった」という。出走予定だった静岡F1は病気欠場した。しかし、立ち止まってはいられない。間隔が空いた分だけ練習に全力を注いだ。

 今期から1班となり、今回が初めての初日特選スタート。考えた末に選んだ戦い方は同期の菊池の番手だった。「単騎でやっても良かったけど、番手での失敗は番手で取り返したい。それでこそ立ち直れる。メンバーにビビっていても仕方がない。チャレンジャーとして頑張るだけ」。昨年は12月玉野(広島記念)でGⅢ初の決勝進出も果たしたファイターが出直しの一歩を踏み出す。