玉野競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 瀬戸の王子杯争奪戦」は9日、最終日を行った。12R決勝は単騎の吉田拓矢(29=茨城)がよどみのない走りで突き抜け勝利、優勝賞金520万円を手にした。GⅢ優勝は昨年6月取手以来、7回目。

 1月立川記念の落車で右鎖骨を骨折した年明けだったが、「手術してすぐに練習を始めた」とリスタートに成功。2月豊橋GⅠ全日本選抜では決勝に勝ち上がり、今回はGⅢ優勝と結果を出している。「基礎的なところからつくり直したのが良かったのかな」とケガをする前と変わらない脚色を見せている。

 決勝は「準決で失敗している分、しっかり仕掛けよう。詰まったら行こう」と集中、別線だった中四国勢がやり合う流れを仕留め切った。

 今後は「しばらくFⅠが続くので、当面の目標は5月(4月29日開幕)のダービー(名古屋)ですね。今はGⅠを勝てる脚はないので、練習します」とさらなる脚力向上を目指していく。