西武園競輪のナイターGⅠ「第66回オールスター競輪」(優勝賞金5900万円=副賞含む)が15日、幕を開ける。初日メイン10Rのドリームレースは昨年末の平塚グランプリと同じS班9人の共演。王者・脇本雄太(34=福井)を主役に指名したが、北日本4車連係も強力。単騎勢まで含め一筋縄ではいかない構成だ。キーマンになるのはこの男・松浦悠士(=広島)だ。

 グランプリでは北勢分断に動いたが「せっかく同じメンバーになったし、今度はグランプリと違う戦い方でいきます」と断言した。とはいえ、近畿最強コンビや4車結束の北勢は超強力。「まだどうするかイメージは全く決めていない。レースまで時間もあるし、じっくり考えたいけど、なかなかいいプランも思いつかなくて」と思案顔だ。

 7月には小松島記念、函館GⅡサマーナイトフェスティバルを連続優勝するなど調子を上げていたが「(前回の)富山記念では暑さの影響なのか体調が優れない日があった」と一頓挫してしまった。直前の感触については「やれることはやってきたけど、練習の感じや体は全然良くなかったですね。サマーナイトをピークとすると下降気味ではあると思います」と正直に打ち明けた。

「調子がイマイチな分は組み立てやレース運びなどでカバーしていきたいと思います」

 策士は果たしてどんな戦法を採ってくるのか。