京王閣競輪シン東京ミリオンナイトレースGⅢ「大阪・関西万博協賛 日本名輪会カップ」は13日に最終日を迎え、11Rで行われたガールズ決勝は尾崎睦(38=神奈川)が乱戦を制した。

 誰が勝ってもおかしくない一戦を制したのは、実績ナンバーワンの実力者・尾崎だった。未勝利での優出だったが、2日目、3日目準決と長い距離を踏んで自身の状態を把握しつつ、脚にアタリをつけた。

 決勝は前受けを選択。「来る前に師匠(渡辺秀明)と『決勝は前を取ってもいいんじゃないか』って話をしていたんです。それを信じるかどうかだったんですけど、(開催に)入って体の感じとかいろいろ考えて(前受けを)選びました」

 カマしてきた渡口まりあ(28=山口)の番手に潜り込むと、2角から自力を発動。後続を振り切って貫禄を示した。

 この優勝で11月に小倉で行われる新設GⅠ「競輪祭女子王座戦」出場も濃厚に。去年は失格2回のペナルティーもあって複雑な心境での参加だったが、今年はGP出場をかけて臨むことになる。「(1、2月に)あっせんが止まって、選手やファン、関係者など、たくさんの方に発破をかけてもらいました。去年の競輪祭では周りに気を遣わせてしまったので、今年は胸を張って出場したいと思います」

 この優勝をキッカケにして、尾崎が再び最前線に活躍の場を移す。