京王閣競輪シン東京ミリオンナイトレースGⅢ「大阪・関西万博協賛 日本名輪会カップ」は最終日の13日、12RでS級決勝(V賞金446万円=副賞含む)が行われ、田尾駿介(31=高知)がS級初優勝をGⅢの舞台でやってのけた。
「みんなに感謝しかありません。家族、一緒に練習してくれている高知支部の人たち…」。そう話すと、目からは涙がとめどなくあふれ出てきた。
レースは河端朋之(38=岡山)が別線の飛び付きを許さず、主導権奪取。3番手を守った田尾は直線で鋭脚を繰り出すと、先頭でゴール線を駆け抜けた。「絶対に狙われる位置だと思ったので、併走になっても耐えようと。ただ河端さんが飛び付かれないように仕掛けてくれた。(優勝は)ラインのおかげです」
〝GⅢ覇者〟の箔が付いた田尾は「信頼される追い込み選手になりたい。GⅠにも出られるので、無駄にしないように一戦一戦頑張っていきたい」と今後の抱負を語った。