富山競輪GⅢ「大阪・関西万博協賛競輪」は13日、2日目を終了。予選ラウンドを終えて3日目(14日)の準決メンバーが決まった。注目は10Rに登場する柿沢大貴(35=長野)だ。
2日目二次予選最初の6R、ゴール前は大接戦となった。柿沢は押し切りを図った大川剛に、内をさばいて一気に詰め寄った。「展開が向いたわけではないが、幸田(望夢)君のまくりに行くスピードが良かった」と前を託した幸田を称えた。4角では内に突っ込んでのさばきも光った。「前が2車だし、内も少しは空くと思って狙わせてもらいました」。
前場所の四日市では、初日で予選突破を逃すなど悩みの中にいた。一次予選で3着勝ち上がりの後は「前回初日で失敗した分、硬さがあったがクリアできたのはでかい」と安どの表情だった。フレームも前回開催中に元に戻し「マッチしているのもありますね」と話す。
しかし〝悩みの種〟はもうひとつある。「1着行けたかと思ったが…」と今年2月に平塚で優勝して以降、1着がないことを挙げたが「でもあと2日あるので」と前を向く。3日目準決は重鎮・武田豊樹の前で、大川剛の番手を託された。「気を引き締めて、やるしかないですね」と気合を入れ直し、4か月ぶりの勝利で決勝シートをつかむ。