四日市競輪のナイターGⅢ「大阪・関西万博協賛 ベイサイドナイトドリーム」が13日に2日目を行い、同時開催のガールズでは初日3着だった地元の伊藤優里(20=三重)が2着に粘って準決切符をつかみ「3月の時(5着、2着で準決に進出)よりいい成績で来れた」と充実感を漂わせた。
スタートで前をうかがうも入れてもらえず最後方まで下げざるを得なかったが、6番車で7番手スタートだった初日を思い出して「最悪でも初日と一緒。落ち着いていこう」と自分に言い聞かせた。打鐘で先頭に立つと外から小林諒も踏んできたが冷静に対応。村田奈穂のまくりには屈したものの、直線で踏み直して杉沢毛伊子や河内桜雪の猛追を振り切った。
師匠、浅井康太のもとで研さんを積んできた。メインの街道練習では絶妙なペースで引きずり回されながら脚力を強化。メンタル面でも「自分は常に最悪の事態を考えちゃうタイプなんですが、ずっと『大丈夫やから』と言ってくれました」。今回の新車も師匠に相談しながらセッティングを煮詰めてきた。となれば結果で恩返しするしかない。
3月の地元GⅢもガールズは同時開催で、伊藤は準決7着で決勝進出を逃している。もうペダルは踏んでも同じ轍は踏まない。3日目(14日)のガールズ準決2Rでは格上相手に悔いのない走りで地元ファンの期待に応える。