四日市競輪のナイターGⅢ「大阪・関西万博協賛 ベイサイドナイトドリーム」が14日に3日目を行い、同時開催のガールズでは3R準決勝で平子結菜(21=三重)が3着に入り、2場所連続の決勝進出を決めた。

 身長150センチの小兵が驚異的なド根性を見せつけた。「1番車をもらえたので、絶対にSを取ろう」と強い意志を持って発走機を飛び出し、予定通りに前受け。打鐘4角付近で杉沢毛伊子に切られるも「雨だったし、前々にとレース直前に決めていた。待つと包まれる可能性があるので駆けた」と、1角付近で先頭を奪い返して風を切った。

 最終バックを過ぎると、後続の6車が襲いかかってきた。それでも「3着権利は知っていた。直線は長いけど、何が何でも3着と思って踏んだ」。直線で畠山ひすい、元砂七夕美が抜け出して3着争いは大混戦。平子は執念で中野咲らを振り切って決勝切符をもぎ取った。

 所属は松阪だが、出身は四日市。初めてガールズケイリンを生観戦したのも当地だった。「調子は良くないけど、脚は回っている。せっかく決勝に乗れたので、しっかり作戦を考えて力を出し切りたい」。5番車で臨む最終日(15日)の11Rガールズ決勝でも、平子は地元ファンに熱い走りを披露する。