小倉競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「第19回吉岡稔真カップ争奪戦」は10日、準決勝をメインに3日目を開催した。今シリーズ話題を集めた林大悟(30=福岡)、林慶次郎(28=福岡)は揃って勝ち上がり、決勝では待望の兄弟連係が実現する。

 弟・慶次郎は周囲から兄とのタッグ結成を期待されたシリーズということを踏まえ「本当に実現できるとは思っていなかった。いい相乗効果でここまで来られたかな」。充実の表情で率直な思いを語った。

 一方の大悟は「(兄弟連係は)こういう開催かGⅠとかでしかできないと思うけど、GⅠとかだとやすやす決勝には乗れないので」と、千載一遇のチャンスを2人でモノにできたことに感慨深げだ。

 だが、桜井正孝が分断を表明したことで、弟の番手は単独では回れなくなった。「まあ、そうなりますよね(苦笑)。ドンからの競りは初めて。頑張ります!」と、絆を裂かれることのないよう全力を尽くすと誓っていた。