西武園競輪ナイターGⅢ「開設75周年記念 ゴールド・ウイング賞」が28日、開幕する。強豪、クセ者が揃った初日特選12Rは岩津裕介(43=岡山)の位置取りにも注目が集まった。

 山口拳矢、南修二、岩津。西地区3人がどう並ぶのかが、特選の大きな注目点になった。そもそも南と山口が連係するのか、分かれた時に岩津はどうするのか…。コメントの出し方も含めデリケートな部分でもあるが、岩津は山口、南の到着を待たず、いち早く結論を出していた。

「2人のどっちにも世話になったことがあるんですよ。僕はどうあれ南の後ろ。先にコメント出しちゃいます」

 南が山口には付かず自在戦を選択したことで、南―岩津の即席連係が自動的に決定。「西3人だから並べれば一番良かったんだろうけど。まあ、こればっかりはね。以前に付いた時には(南は)まくってくれたこともあるんですよ」と、不敵な笑みも見せた。

 直前の函館オールスターでは、GⅠ初制覇(2016年松戸オールスター)以来9年ぶりのGⅠ決勝進出を果たし、43歳を迎えても存在感に陰りはない。「オールスターの時に寸法の違う新車が届いたので、前回までのものと乗り比べてみたい」と、進化を求める意欲もまだまだ旺盛だ。6番車でも侮るなかれ。ファンを唸らせるコース取りが、今節もキラリと光りそうだ。