青森競輪GⅡ「第39回共同通信社杯」(優勝賞金2790万円※副賞含む)が15日、開幕する。当大会は選考順位をもとにした自動番組を採用しており、普段と違ったメンバー構成による争いが見どころとなる。初日は12R一次予選に登場する伊藤颯馬(24=沖縄)に注目だ。

 6月の高松宮記念杯(岸和田)、8月のオールスター(西武園)とGⅠで連続して準決勝に進出。若手の台頭が目覚ましい九州地区の中でも、その存在感は際立っている。

「上位戦でも戦えるようになってきたし、力は付いてきたと思います」と自身でも確かな手応えをつかんでいる。控えめな性格で「本当はあまり期待はしてほしくないんですが…(苦笑)」とは言うが、それは周りが許してくれないだろう。

 初日12Rの九州は山崎賢人と2人だけ。しばらく話し合い、「自分が前になりました」と明かした。「賢人さんとはこれが3回目の連係。前と後ろはそれぞれ1回ずつあります。今回も2人とも自力を出したい感じだったので、どっちが番手かって話していました。前を任せてもらえたので精いっぱい頑張る」と、自力で一次予選突破を図ることになった。

 渡辺雄太―郡司浩平―岩本俊介の自力型で並ぶ南関トリオをはじめ強敵が揃ったが、攻撃力と器用さを兼ね備えた伊藤の自力戦は魅力たっぷり。前々に踏み込んで他派をのみ込む。