大分県・別府競輪場で今年2回目のGⅢ開催となる「令和7年度 施設整備等協賛競輪 GⅢナイター」が16日、開幕する。初日特選12Rは九州4車、中近4車、南関の新田康仁が単騎という構成。中近の先頭を担う中釜章成(28=大阪)が、不気味だ。
不敵に笑う。「違反訓練、行ってきました」。良いことではないのだろうが、そこにいた〝仲間〟とともに学び、練習できたことは刺激になったようで、表情は健やかだ。とはいえ、初日特選12Rのメンバー表を見つめると、着火した。
最近では9月1日の岐阜FⅠ決勝で九州4車のラインに、名作映画「ランボー」の主役ばりに全身でぶつかった走りが記憶に新しい。「今回はこっちも4車なんでね。地獄、見せたりますわ」。好きにはさせない。人気を集めそうな九州勢にとっては大変になるが、これが競輪。九州勢が〝沸騰地獄釜〟のハードな攻めに耐え切れるかに注目が集まる。
ランボーといえばフランスの作家アルチュール・ランボーが「地獄の季節」という詩集を残していることも思い出される。中釜〝ランボー〟章成が、別府の4日間で競輪灼熱地獄を演出する。