大分県・別府競輪場で今年2回目のGⅢ開催となる「令和7年度 施設整備等協賛競輪 GⅢナイター」は17日、2日目を行った。真鍋智寛(26=愛媛)は二次予選8Rは丁寧に先行して四国ライン3人で確定板を独占し、心地良い汗を流す。

「楽に駆けさせてもらえたので」

 マナティの愛称で親しまれる笑顔を振りまいた。しかし、初日は違った。一度突っ張って、出させて、そしてまくりに合わせてすぐに出て、という大激闘の一次予選10Rを終えると、引き揚げてきたところで騒然とした空気になった。職員が真鍋を囲む。

「いっぱいになりすぎて…。しゃべることもできず、本当は『大丈夫です』って言いたかったんですが、それも言えず…」

 介護された初日のレースを頭をかきながら振り返った。折よく現地で体のケアやレース後の負担軽減といったサプリメントを販売しているスポーツケアラーが来てくれていたため、2日目に向けて必要な製品をゲット。「しっかりケアして、大丈夫でした」と2日目のレース後はピンピンしていた。

 初日のレースのように競輪っぽい、ラインの先頭で躍動する走りが備わってきた。「ちょっとずつ走れるようになってきたと思うんで。またこれから」。進化の続きをまずは準決で披露。決勝進出につなげ、より先へ向かう。