青森競輪GⅡ「第39回共同通信社杯」(優勝賞金2790万円※副賞含む)は18日、最終日を迎える。11R決勝の注目は深谷知広(33=静岡)。練習仲間の渡辺雄太(28=静岡)の先導で久々のビッグレース制覇を狙う。

 準決の深谷は「力だけでは勝てなくなってきているし、その分しっかり考えて」と車番の利を生かし初手で犬伏湧也―清水裕友の中四国勢後位の3番手を確保。前受けから突っ張った犬伏をバックまくりでのみ込んで、今年初のビッグ優出を決めた。

「展開がよかった」のも確かだが、サラ脚だったとはいえ犬伏の先行を豪快にまくり切ったのは調子がいい証拠だ。

 今年は南関結束をテーマに、番手回りの経験を積むなどワンランク上の選手への挑戦を続けている。今年のビッグ戦線では準決でことごとくつまずいていたが「(環境の)変化がある中で、自分も成長できている。その成果かな」と、ようやく結果に結びつけられた。

 決勝には静岡に移籍後、常に一緒に汗を流している渡辺も乗ってきた。その渡辺は「緊張するけど、普段の練習だと思って力を出し切りたい」と、深谷の前での自力勝負を宣言した。

 深谷の今年の記念2V(大宮・松戸)は、いずれも南関の後輩に前を任せてのもの。今度は盟友の番手から2014年8月のサマーナイトフェスティバル以来となるビッグ制覇を目指す。