京王閣競輪GⅢ「開設76周年記念 ゴールドカップレース」が2日、開幕する。初日特選12RはS班5人で、グランプリ並みのバトル。真杉匠(26=栃木)は久しぶりの実戦に、やや不安を感じさせた。
9月は違反点の累積であっせんしない処置を受けていた。ハードな戦いが売りのレーサーなのでやむを得ないものはあるが、慣れたものでその時間はプラスに使う。
「練習もして、リフレッシュもして」
深谷知広、吉田拓矢らとしらびそ高原で合宿をともにし、浅井康太のところに出げいこに行き、と吸収できるものを求めて、汗を流してきた。不安なのは「1か月ぶりなので」というレース勘だ。
開催入りにもやや不安を残した。前検日の到着が遅めなのはゲン担ぎでもあるが、今回は「ヤバ、遅刻しそうでした。すみません」と平謝り。「渋滞に捕まって、気がついたらトンネルを抜けて道を間違っちゃって」。頭をかきながら、真杉の到着を待っていた吉田のところに行き並びが決まった。
競輪場到着には手こずったが、関東ワンツーに向けて軌道は整える。頭を整理しつつ「京王閣は失格が多いイメージで。2回失格して、この前に走った時は決勝でゴール勝負できなくて」という悔しさを、レースで爆発させる。グランプリ級のメンバーで、誰が主役かを知らしめる。