岸和田競輪F1「サテライト湖南カップ」が24日に開幕。初日8Rは練習中の落車から復帰戦となった木村皆斗(24=茨城)が力強く逃げ切り、芦沢大輔との茨城ワンツーで人気に応えた。
前回8月の地元・取手開催の後、街道練習中に前方を左折してきた車と衝突。転倒の際に左手のひらを裂傷した。前検日には「ハンドルを握れず1週間ほどふて寝していました。直前の練習では8割ぐらい戻ったけど…」と不安を口にしていたが、いざ本番になるとブランクを感じさせない走りを披露した。
レース後は「結果的にワンツーできても、道中の詰めが甘過ぎた。復帰戦らしいしょぼくれたレース」と〝らしさ〟全開の言い回しで振り返った。
今年はA級への降級から始まったが、2月に9連勝で特別昇級を果たすと、そこから勢いは止まらない。競走得点は108点を超え、キャリアハイを更新中だ。
準決11Rは河村雅章の援護を味方に、青柳靖起―松岡貴久の九州、徳田匠―脇本勇希―松田治之の近畿と対峙する。今年5月にS級初Vを飾った縁起のいい当地での最高のリスタートへ、相手に不足はない。