小田原競輪GⅢ「開設76周年記念 北条早雲杯争奪戦」が6日に開幕し、一次予選7Rでは西田優大(28=広島)が2着ながら近況の充実ぶりをアピールした。

 改装工事でスタンドが取り壊されたことで、小田原城が望める〝絶景バンク〟となったが、そのぶん強い風がバンク内に吹き込んでくるようになった。

 初日はホームの向かい風がかなり強く、機動力上位の先行レーサーでさえも直線で失速する厳しいコンディション。ただ、ハダカ逃げで2着に粘った西田だけは「重いって聞いていたけど、実際は軽く感じました。自分のペースに入れていたので風も気にならなかったです。バンク相性がいいのか、自分の状態がいいのか」と涼しい顔で言ってのけた。

 7月の小松島で記念初制覇を飾るなど今期の充実ぶりは目覚ましく、この後はGⅠ競輪祭、地元の広島記念、そして年末のヤングGPが控える。さらに「2月の全日本選抜の選考期間が今月いっぱい。今はボーダーより下だと思うので点数を上げないと。一戦一戦が勝負なんです」と高いモチベーションで臨んでいる。

「3・3バンクとの相性もいいですし、力を出し切って2日目も頑張りたい」。中国地区の新大砲が力強く二予への意気込みを語った。