小田原競輪GⅢ「開設76周年記念 北条早雲杯争奪戦」は8日、3日目を行う。復帰戦の佐藤礼文(34=茨城)が、二次予選6Rを1着で準決に進出した。
初手の失敗に頭をかく。「西田(優大)君が思ったよりも(スタートが)早くて」と後ろ攻めになり、「(吉田)有希にゴメンと思ってました」。そのため「周回の時は何とかワンツーが決まってごまかせないかな…と思ってました」と苦笑いだ。
結果的に吉田が冷静に立ち回って佐藤が1着、吉田が三谷将太と同着の2着でワンツーに胸をなでおろす。横突起骨折の復帰戦だが「痛みはないし、悪くないと思う」と戦える状態を実感する。
函館GⅠオールスターで決勝に進出し、その後に落車のアクシデント。それもあって今回は競走得点119点のシリーズリーダーに位置している。
「みんなに冷やかされますけど、まあ、みんなも分かっているので。でも、とにかく110点くらいの走りはしたいと思っている。まず準決に上がれたのは良かった」
叩き上げのド根性レーサーは、負傷明けに強い一面を持つ。その強さを確固たるものにして、119点とは言わなくとも、高得点を維持できる選手へ。準決11Rも初日に連係した杉浦侑吾の番手で、自分の仕事に集中する。