小田原競輪GⅢ「第13回施設整備等協賛競輪 NO KEIRIN, NO LIFE CUP」が13日、開幕。8Rの一次予選は、今回が復帰戦だった小松崎大地(43=福島)が自力に転じて快勝した。
小松崎は8月のオールスター一走目で落車するも、途中欠場することなく気力を振り絞ってシリーズを完走した。ただ「横突起骨折」の診断を受け、その後は長期欠場。今回約3か月ぶりに戦列に戻ってきた。
復帰戦は同県の後輩・辺見光輝をマーク。辺見が3番手確保でいっぱいとみるや、勝負どころで自力に転じ、復帰戦で見事に白星をつかんだ。
「辺見君の仕掛けを待っていたけど(動かなかったので)自分でいきました。もちろん目標がいたから(脚がたまっていた)というのが大きいけど、それなりに車が出た。(復帰へ向けて)それなりに練習もやっていたし感じも悪くなかったです」
今年はダービー、オールスターで落車するなど波に乗れず苦しんでいる。それでも「再び上位へ」の熱い気持ちは消えていない。「(元に)戻ろうとは思っていません。力を付けて上がっていきたい。年齢的に人の後ろを回ることも増えてくると思うけど、とにかく与えられた持ち場、持ち場でしっかり仕事をしたいと思っています」と静かな口調で、しかし力強く思いを語った。