【小倉競輪・GⅠ競輪祭カウントダウンコラム(5)北津留翼】九州の勢いに乗って、ツバサよ、はばたけ! 小倉競輪ナイターGⅠ「第67回競輪祭」が11月19~24日、ガールズGⅠ「第3回競輪祭女子王座戦」が19~21日に開催される。最終回は北九州の英雄・北津留翼(40=福岡)だ。

 嘉永泰斗が10月前橋GⅠ寬仁親王牌を制したことで、九州に波が来る。北津留翼も「S班がいることで、番組も変わってきますよね」と冷静に分析する。嘉永を軸としたシリーズの進行が見込まれ、ラインをつくる選手たちにもチャンスが生まれてくる。

 北津留こそ、そのチャンスをつかむべき選手だ。自らの力でも取れるレベルの選手だが、九州の今の勢いに乗れば、より可能性は高まる。

「えっ、い、いや、もし決勝に乗れれば、あっ、あっ」

 嘉永は2021年10月に熊本記念(久留米開催)で北津留の番手で優勝し、そのストーリーは始まった。嘉永の物語に一番絡んでいていい男が、北津留なのだ。それは、嘉永に対してだけにとどまらない。

 数え切れないほど多くの九州の選手と、歴史を築いてきた。嘉永による6年ぶりの九州勢のGⅠ優勝の波に乗るのは、ツバサだ。優勝、あるのみだ!