和歌山競輪のFⅠ「WTVテレビ和歌山杯」が20日、開幕する。今月8~10日のシリーズで約11か月ぶりにレースが再開され、和歌山バンクのリニューアル第2段の開催は改装後初めてS級戦士が登場するシリーズだ。
和歌山のエース・東口善朋(46)は改装されたバンクについて「1回くらいしか乗っていないけど癖もなくて走りやすいです。冬場独特の風もあるし対処したい」と解説した。
今シリーズは新章・和歌山初のS級優勝者に名を刻むことが期待されるが「そこはみんなが狙ってくるところですから」と穏やかに話しつつ「もちろん、そう(優勝)できればいいし年明け(1月のGⅢ和歌山記念)も意識しつつ走ります」と魂をギラつかせていた。
日本競輪選手会和歌山市部の支部長も務める稲毛健太(36)は「直前は会議もあってバンクでは1本、もがいたくらい」だったが「会議に行く前もバンクで練習してました」なら予行演習はバッチリ。「練習では寒くないのもあって重くはなかった。走りやすいですよ」とこちらも新装バンクに好印象だった。
オレンジバンクの切り込み隊長・中西大(35)も「新しいバンクだし気分は新鮮です」とテンションは高まっている。今開催は和歌山S級三人衆が地元ファンの目に、耳に、空気に、生の競輪の興奮を伝えていく。