小田原競輪GⅢ「第8回施設整備等協賛競輪 小田原城下町音頭杯」は14日、3日目を迎える。準決10Rに登場する石塚輪太郎(29=和歌山)は、この10月から〝勝負モード〟に入っている。

 復活の速度を増す。家事都合で欠場したこともあり、今節は約1か月ぶりの出場になる。

「その期間はずっと練習していたので、疲れがありますね」

 用事がある中でも、可能な限り練習に励んだのには明確な理由がある。来年1月の地元・和歌山記念に向け「10月からの点数が直近で反映されるので、高い点数で走りたいんです」と考えているのだ。今年1月の大会では悔しさにまみれた…。それをぬぐい去る戦いに挑んでいる。

 一度は上位に定着できそうだったものの、壁にぶち当たった。崩れた時期もありはしたがしかし、立ち上がった。その姿は映画「ロッキー」を思わせる。

「若いころのシルベスター・スタローンに似ているって言われることあるんですよ」と親近感もある。もちろん「映画も見ました」と心を震わせたこともある。何度でも立ち上がって、必ず地元記念、そしてGⅠの活躍につなげる決意がある。

 準決10Rを前に「2着、2着と結果はいいけど、乗り方が良くないのはあるので」と修正を図り、決勝進出を目指す。