京王閣競輪ナイターGⅢ「開設74周年記念 ゴールドカップレース」は29日、2日目を開催した。連日の気配が目立つのは小林泰正(29=群馬)。同期の活躍に刺激を受け〝目覚めの時〟を迎えている。

 群馬三山は「赤城」「榛名」「妙義」――。デビューから上がっては下り、上がっては下り、を繰り返してきたが、もう下にはいかない。

「脚の状態は今までで一番いい」

 こう断言できるレベルに到達した。前回の弥彦GⅠ寬仁親王牌でも成績以上の戦いぶりだった。GⅠで活躍する同期たち、何よりタイトルを手にした真杉匠の存在が、大きく心を占めている。

「自分の方が先にGⅠに出ていたけど、いつの間にか逆転し…」

 大きな果実を手にしたことを尊敬しつつ、うらやみ、追い付こうと燃えている。そのため頻繁に一緒に練習も行っている。今回の前も「いい練習が真杉とできた」と仕上がりに自信を持てた。だからこそ「真杉を肩を並べて走れるように」と、はっきり口にする。

 二次予選10Rを「狙い通りの走り」で快勝し、手応えは増すばかり。ウイニングランでは全身から〝どうだ〟のオーラを発していた。3日目(30日)の準決10Rも2日目のように新田祐大がいても翻弄。強気な攻めで連日の大物退治を果たす。