小倉ナイターG1「第65回競輪祭」(優勝賞金4590万円)は23日、3日目を迎え、3~10Rで一次予選2が行われる。2日目(22日)に2走を終えた選手では脇本雄太(34=福井)が連勝で23ポイントを獲得、ひと足先に4日目(24日)ダイヤモンドレース進出を決めた。地元のエンゼル・北津留翼(38=福岡)は2日目(22日)一次予選1を制して幸先のいいスタートを切った。
ツバサが大きく羽を広げた――。
先頭誘導員早期追い抜きの失格を犯した1月以来となった地元戦、しかも、特別の舞台――。歴戦の雄も緊張はあったが、レースではそんな素振りはみじんも感じさせなかった。
2日目3R、北津留は小倉竜二(47=徳島)―久保田泰弘(28=山口)を背に鐘前から先行態勢。ラスト1周手前でエンジンが再点火すると別線はなす術なし。1周を11秒0―11秒2の好タイムで駆け抜け、今大会最初の逃げ切り。地元スターの快走に場内はどよめき、翼コールで大盛り上がりを見せた。
初戦を終えて「(コマ切れの中で唯一)ライン3車だったの大きい。展開が向きましたね」と振り返った。これで10ポイントを獲得して一次予選突破にはセーフティーゾーンに突入した。
3日目一予2は6Rに登場する。メンバー表を確認して「GⅠなので厳しいですね。町田(太我、23=広島)君には先行ではかなわないし、深谷(知広、33=静岡)君と力勝負をしたら負ける…」と嘆き節も「地元のバンクを味方にしたい」。
応援カモン!だ。
声援をエネルギーに〝規格外〟のパワーを引き出して、連勝で4日目ダイヤモンドレースへ駆け上がる。