福岡県北九州市の小倉競輪場で熱戦を繰り広げてきたナイターGⅠ「第65回競輪祭」は最終日の26日、12Rで決勝戦が行われ、真杉匠(24=栃木)が4番手バックから仕掛けて優勝。深谷知広(33=静岡)の番手から初戴冠を目指した松井宏佑(31=神奈川)は惜しくも準Vとなった。
「悔しいです…」
引き揚げてきた松井の目は真っ赤だった。深谷の番手を志願し、絶対にタイトルを取ると強い気持ちで臨んだが、最後に同期にかわされて涙の準V――。
「深谷さんが『どんな形でも先行する』と言ってくださって。すごくかかっていたし、あまり早く踏むと後ろを引き出してしまうので、引き付けてから(番手から)出たけど…」
先輩の走りに応えられずうなだれた。
それでも松井にとっては実りある開催となった。「成長を感じるシリーズにはなった。取りこぼしをなくして、来年こそタイトルを取れるように頑張りたい」。来年8月には地元の平塚でオールスターも開催される。この悔しさは来年にぶつける。