「KEIRINグランプリ2023シリーズ」が28日、東京都・立川競輪場で開幕する。初日は次世代のスターが激突する「ヤンググランプリ2023」(V賞金650万円・副賞含む)とFⅠ「第16回寺内大吉記念杯」の予選、特選が争われる。

 2日目(29日)には「ガールズグランプリ2023」(V賞金1330万円・副賞含む)、最終日(30日)は1億3700万円(副賞含む)をかけた頂上決戦のGP「KEIRINグランプリ2023」が行われる。

 ヤンググランプリで注目を集めるのは北井佑季(33=神奈川)だ。2月高知の全日本選抜でGⅠ初出場を果たすと9月向日町でGⅢ初制覇と飛躍の1年となった。今年最後のレースは度胸満点の同型たちが揃った一発レースで「(119期生として)ラストチャンス。しっかり勝つレースがしたい」と気持ちはたかぶる。

 立川バンクは直線が長く自力選手にとって劣勢なイメージ。しかも冬場の超重馬場が選手たちを苦しめる。だが北井には大きなアドバンテージがある。「普段は立川で練習しています。他にはない重さがあって直線の長さが特徴的」と戦う上での勘所を押さえている。

 レースは単騎で戦う。「いつものような打鐘から一気、とかにはならないでしょう」と戦況を眺めて一発狙い、虎視眈々とチャンスをうかがう。