立川競輪「KEIRINグランプリ2023シリーズ」は30日、いよいよ最終日を迎え、RではGP「KEIRINグランプリ2023」(V賞金1億3700万円・副賞含む)が争われる。超コマ切れ戦を制して頂点に立つのは果たして誰か?

 古性優作(32=大阪)はもっともグランプリに愛されている男だ。3年連続3回目の出場となるが、2021年は初出場にして初優勝を果たし、22年は脇本雄太に続き2着も近畿ワンツーを決めた。

 一発勝負への思いは相当なもので「今年も脇本さんと一緒に〝アレ〟をしにきました(笑い)」と今年の流行語大賞に選ばれた阪神タイガースの岡田彰布監督のフレーズを引き合いに出して、胸を張った。

 それだけではない。モチベーションを高める材料はまだある。「ボートのグランプリを石野(貴之)さんが勝ったし大阪同士、自分も続ければいいですね」。付け加えれば有馬記念も武豊が制するなど、公営競技界は近畿勢の活躍が目立つだけにあやかりたいところだ。

「今年はかみ合わないこともあったけど、安定した成績を残せた1年でした。でも、決して満足はしていません」

 GⅠを3本取り、グランプリで〝アレ〟すれば昨年、脇本雄太が獲得した公営競技史上最高額の3億500万円を大きく更新する3億6000万円に到達する。前人未到の大記録を見据え静かに本番を待つ。