和歌山競輪GⅢ「開設74周年記念 和歌山グランプリ」は12日、2日目を行った。島川将貴(29=徳島)が二次予選11Rで豪快なまくりを放ち、連勝を飾った。
一時期の躍進が鳴りを潜めていたものの、徳島の先輩・小倉竜二(47=徳島)の助言を受けるなどし、もう一度の輝きを取り戻し始めている。
「競輪は、バックの踏みっこ大会や」
島川の持ち味は一撃必殺のパワー戦だが、それではもう一つ…頭打ちになっているのがこれまでだ。
「やっぱり小倉さんはいいことを言ってくれます。競輪はバックを踏んで、力を使って、そこからまた進んでいかないといけない競技だと」
文頭の言葉は競輪を知り尽くす小倉のもので、島川の心に刺さったという。今回、パワー攻勢での連勝にも「GⅠで結果を出すには、位置を取ってそこからでも自転車が出るようにしないといけない。松浦(悠士)さんや古性(優作)さんがそうでしょう」と納得はしていない。
今年が30歳になる年で「自分も得意なカマシだけでなく、総合的に戦えるようになっていかないと」と考えている。いばらの道と知りつつ「先行だけが苦しいんじゃなくて、位置を取って、脚を使って、そこからまくるのも苦しい。そこに挑みたい」と決意を新たにする。
3日目(13日)の準決12Rはいきなりの自在走法は無理だろうが、古性に挑む走りで突破を、またこれからの成長につなげる。