小田原競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪FⅠ「ラッキークッキー賞争奪戦」が21日に開幕。10Rでは神山雄一郎(55=栃木)が昨年9月22日の弥彦以来となる1着で準決進出を決めた。

 バンクから引き揚げる際に拍手で迎えられたレジェンドは「久しぶりの1着を取らせてもらいました」と、はにかんだ。

 前検日(20日)に一度は単騎で臨むことを考えた。しかし「決めないで何ができるか」と考えてコメント変更。渡辺雅也―松坂英司の南関勢の3番手を選んだ。

 渡辺にとって神山は父の晴智も尊敬する存在。昔から数々の逸話を聞かされており「やるしかない」と奮起した。後ろにも勝負権があるように逃げてバックでは全開。3番手で追走した神山が直線で突き抜けた。

 自身の持つ現役最多勝記録を904勝に伸ばした神山は「調子は良かった。(勝てる)雰囲気はあったのでタテに踏ませてもらった。晴智のセガレとは話もする仲です」と満足げに振り返った。

 2日目(22日)の12R準決では渡辺雅也―佐藤壮の南関勢の3番手で決勝進出を狙う。