玉野競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅢ「開設73周年記念 瀬戸の王子杯争奪戦」は1日、2日目を開催した。二次予選11Rでは真杉匠(25=栃木)が逃げ切り勝ち。好調とまではいかないが、着実に復調の階段を上っている。

 初日特選12Rは強烈なメンバーを相手に逃げて6着、二予は早めに巻き返して押し切った。復調確かと思わせるものの、本人や周囲の評価はそうでもない。

「2日目に押し切れたのはいつもの自分の距離より短かったから。以前なら突っ張っている形だし、それができていない」

 レースに関する不満があり「今の状態で、それなりの走りになっている」と唇をかんだ。

 そんな真杉の横で練習仲間の橋本瑠偉も「確かにまだいいころには戻っていない」と見ており「競輪祭が10なら、6か7かな」。真杉としては「そこまでいかないかも…」と話すほどだ。

 しかし表情は明るい。「ヤバかったよね、復帰したすぐは」。橋本も「こんなに弱くなるんや、というくらいマジで弱かった(笑い)」と証言するほどで、そんなころに比べれば天と地、上がっていくだけと思えばムードは悪くない。

 準決11Rは2段駆け含みの中国勢が不気味だが、後ろは平原康多で3番手に岡田征陽。自分とラインを信じて攻めるのみだ。