伊東競輪のナイターG3令和6年能登半島地震復興支援競輪「花と海といで湯賞 大阪・関西万博協賛」は最終日の17日、12Rで決勝戦が争われ、番手まくりを決めた岩本俊介(39=千葉)が完全Vを達成した。

 文句なしの完全Vだ。初日特選、二次予選を番手回りで快勝。自力の番組だった準決勝では、赤板過ぎから巻き返して別線を圧倒し、ライン上位独占に導いた。

 3連勝で迎えた決勝は、南関4車の番手回り。先頭を志願した道場晃規(26=静岡)が突っ張り先行で主導権を握ると「(吉田拓矢が勢いよく迫ってきた)初日のこともあったし、自分のタイミングで踏んだ」と番手発進。地元の岡村潤(42=静岡)をワンツーを決めた。

「道場君が作戦通り頑張ってくれたし、とてつもない気合だった」と後輩を称賛し「(完全Vは)たまたま。準決以外の3日間は番手回りで、前の選手が頑張ってくれたおかげ」と謙遜した。

「動けるうちは自力でやっていきたい気持ちがあるけど、それでも前でやらせてほしいって言ってくる若手も増えたので。立ち回りが難しくなっている」と悩ましい日はこれからも続きそうで「疲れちゃうので、先のことはまたその時に考えます(笑い)」といつも通りの言葉で締めたが、今後ビッグレースで活躍する自身の姿は、確実に視界に入っているはずだ。