小倉競輪ナイターFⅠ「九州スポーツ杯」は最終日の20日、12RでS級決勝が行われ、単騎で挑んだ宿口陽一(39=埼玉)が6番手1角から一気にスパートし猛追する町田太我を振り切って勝利。昨年10月の小田原GⅢ以来となる優勝を果たした。

 レースは後藤大輝―園田匠が先行。中団に高橋晋也―嶋津拓弥―石毛克幸が位置し、その後ろに宿口、町田と単騎2人が続く。

 後藤がペースを上げる中、宿口は「詰まったところで仕掛けようと思った。予定よりは少し早かった」と1角から発進。一気にまくり切ると、猛追する町田との際どいゴール前勝負に競り勝った。

「抜かれたと思ったけど何とかね。セッティングをいじって感触が断然良くなってた」と悩みつつ新車を微調整したのが奏功。「追加を断って練習した成果が出せてよかった。でも、まだまだこれからですから」。先のグレード戦線を見据えて、さらにペースを上げていく。