2023年度のGⅢ最終戦「第8回大阪・関西万博協賛競輪」は28日、佐賀県武雄市の武雄競輪場(オッズパーク武雄)で開幕する。初日12R特選にシードされた佐々木龍(33=神奈川)が、さらなる躍進をもくろむ。
初のS1昇格となった今期は競りも辞さない強気の走りで各地で旋風を起こしている。強さのバロメーターである競走得点は名前の通り、昇竜のごとく上昇し、今回は6番目でグレード戦では初となる初日特選シードを堂々と手にした。
表情も「流れは悪くなかったので決勝に乗って…。(前回の)岐阜は調子が上がって来ている気がした」と自信に満ち溢れている。
武雄バンクも初登場だが思い出はある。実は競輪選手になる前、長崎県鹿町工業高の職員として2014年の長崎国体に出場した。
ホームは隣の佐世保だが、武雄もそう遠くはなく「練習では何度もお世話になった。佐賀勢と長崎勢が合宿をやっているのも見ていた」。〝第2の故郷〟の佐世保同様にここでも強い気持ちを持って走り抜くハズだ。
初日特選は同県先輩の嶋津拓弥と話して分かれて走る。嶋津が菅田壱道に付くことに対し佐々木が目標に指名したのは九州単騎の山田庸平だ。もちろん、初めての連係だが「ずっと強いのを見ているし迷惑をかけないように頑張りたい」。鉄より堅い〝西九州〟連係を決めたい。