2023年度のGⅢ最終戦、武雄競輪「第8回大阪・関西万博協賛競輪」は28日、開幕した。初日メインの12R特選は町田太我(23=広島)が1着取りを果たした。

 V争いの前哨戦とも言える初日特選で中国の大砲が先行パワーを遺憾なく発揮した。雨の中で行われたこのレース。

 青板バックで7番手から上昇した町田は浅井康太―三谷将太に赤板で切られたが再び叩いて鐘先行。タイガーエンジンが点火し最終3角手前まで一列棒状と別線を手玉に取り、ゴールまで先頭で走り続けた。

 武雄名物の長走路もお構いなしに〝雨ニモ負ケズ〟の快走を披露した町田は「雨だったので参考外とは思うが展開に恵まれた。かかり具合もいいと思う」と落ち着いた口ぶりでレース回顧。

 町田マークで2着の小倉竜二は「強い。強すぎる!!」と最上級の言葉で褒めたあとに「バックで踏み上がっていった」とそのパワーに白旗だった。

 近況の活躍は目を見張る。超一流を相手に直近4か月のバック数は「27」、逃げの決まり手は脅威の「21」とキラキラの数字だ。ウエート(練習)をやめたことが好調の要因のひとつだ。

 2日目(29日)の二次予選11Rは染谷幸喜と中釜章成との三分戦になったが、ここも戦法にはブレはナシ。バックハンターが阿竹智史―青井賢治を背に風を切る。