ガールズ最高峰レースGⅠ「第2回オールガールズクラシック」を開催中の27日、場内特別ステージで日本競輪選手会福岡支部(久留米)所属選手で5月にデビューする125期の中西勇(なかにし・ゆう=32)と、126期(ガールズ13期)の高木萌那(たかき・もな=20)の新人選手特別紹介が行われた。
中西はS級で活躍する兄の大(33=和歌山)の背中を追って輪界入り。「養成所で思った成績を残せなかったので(自転車に)乗る時間を増やすことを意識している」と師匠の小川賢人(38=福岡)やアマチュアとともに練習に精を出す。
「先行主体にレースを展開して、S級に上がって兄や師匠と一緒に走りたい」と将来の目標を話した。デビュー戦は5月10日開幕の平塚で「ルーキーシリーズでは結果にこだわって勝負したい」と目を輝かせていた。
高木は祖父が工藤元司郎氏、父は現役バリバリの和仁(49=福岡)と競輪一家に育ったサラブレッド。「迷わずこの道にいきたい」とガールズケイリンの世界に飛び込んできた。
高校時代(神戸弘陵学園)は野球で全国制覇の活躍。自転車キャリアはわずか1年とあって伸びシロはたっぷり。師匠でもある和仁にアドバイスをもらいながら、バンクでは小林優香(30=福岡)、林真奈美(38=福岡)らを追いかけている。ガールズケイリン大国の久留米で新たに誕生したスター候補生は開催中のGⅠ最高峰レースを身近に触れ、刺激を受けた。
いつかは同じ舞台に断つことを夢見ながら、来月3日に始まる富山のルーキーシリーズでは「優勝して恩返ししたい」と詰めかけたファンの前で優勝を約束した。