たけお競輪のGⅢ「開設74周年記念 大楠賞争奪戦」が11~14日の日程で、佐賀県武雄市のオッズパークたけお(武雄競輪場)で開催される。九州勢が一丸となって強敵を迎え撃つシリーズ。S班の深谷知広と清水裕友はいても山田庸平が優勝候補の筆頭だ。

 山田英明、庸平の兄弟が九州の軸となって強敵を迎撃する。いわき平のGⅠ日本選手権ではいいところがなかった2人だが、乾坤一擲の勝負を地元武雄で披露する。庸平は「3月のGⅢ、ダービー、ここと気を緩めるところはありません」と勝負の春の戦いに挑んでいる。3月に地元GⅢ初制覇の勢いそのままに、今回も譲れないものがある。

 英明も別格の思いがあり「ダービーから修正していく。地元なので他の選手に優勝されるのは悔しいので」と、この時ばかりは怖い目つきで語った。

 嘉永泰斗、北津留翼、伊藤颯馬や地元の気鋭たちが山田兄弟をもり立てる。嘉永のダービーの二次予選は不運もあったが、その悔しさを九州の記念でぶつける。北津留と伊藤は体調を崩していた影響があったので、今回にはきっちり立て直してくる。

 深谷知広のダービーは準決で直線の長さ、バンクコンディションに泣いた。しかし、強さに陰りはなく。どんな構成であれ、侮れない。清水裕友も年始からの好調を維持しており「夏はちょっと…」と気温上昇を苦手を公言するものの、底力で払拭する。

 稲川翔は他地区でも目標を絞るか、自分で暴れるかはその時次第。浅井康太、志田龍星、川口聖二の中部勢は結束して、強敵にぶつかりたい。根田空史と佐々木龍の状態も良く、先行と番手、お互いの仕事を全うして風穴を開ける。