川崎競輪 大阪・関西万博協賛GⅢ「全国都市緑化かわさきフェア開催 川崎市制100周年記念」が11日に開幕する。GⅠ寛仁親王牌の直前でS班は不在。9月青森記念を制した佐々木真也(30=神奈川)は、堂々の主役として地元戦に登場する。

 先月行われた青森記念を豪快な単騎まくりで制し、〝記念覇者〟の箔を付けてホームバンクのGⅢに凱旋してきた。それでも「記念を取れたからといって、自分のやることは変わりません。脚力的にも技術的にもまだまだ足りないし磨いていかないといけない。今まで通り一戦一戦を精いっぱい走るだけです」と語るいつも通り謙虚で控えめな佐々木真也の姿がそこにはあった。

 もう一度リスタートを切る意味で、直前には富士山の周りを一周、乗り込んできた。「師匠から『富士山に行ってこい』と言われたので。日本一の山を見て感じるものもあったし、また頑張ろうという気持ちになりました」。さらなる高みを目指す思いを強くした。

 地元2車で組む初日特選は和田真久留との前後が注目されたが「付かせていただきます」と番手回りになった。「真久留さんの方が強いし、自分が前でやるよりいいのかなと思い、自分の気持ちをお話させていただきました」。先輩の番手を回る以上は、しっかり結果を出すしかないだろう。