函館競輪の大阪・関西万博協賛GⅢナイター「ミリオンナイトカップ」が6日に開幕した。8Rの一次予選では太田竜馬(28=徳島)が力強いまくりを決めて復活ののろしを上げた。
太田は今年に入って選手生活最大のスランプに陥っており、直近の競走得点も100点まで落としている。だがファンは太田の底力を信じて、このレースで一番人気に支持した。
「走る前にオッズが見えて(一番人気だと)わかりました。マジか、100点だぞ、って思いましたけど、ありがたいですよね」
その期待に応えるように、別線が踏み合う展開を冷静にモノにして白星スタートを切った。
来月には地元の小松島記念が行われるが「今年は不参加です」とあっせんされず。「毎年欠かさず走っていたけど、この成績じゃしゃあない。1班の点数も今期は無理そう」と苦しい状況だが「方向性は見えてきているので。修行だと思って頑張りたい」とこのヤマ場を乗り越えようと必死にもがいている。
「自分はネガティブになりがちなので、気持ちを強く持ってやっていきたい。二次予選は相手も強くなるし挑むだけです!」
かつてタイトル目前ともいわれた男の復活劇をしかと見届けよう。