取手競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪 大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 水戸黄門賞」は28日、2日目を開催した。関東のエース真杉匠(25=栃木)は二次予選を危なげなくクリアし、存在感は増すばかりだが、その攻撃的な走りには代償も付いて回る。直近の実態は果たして…
初日の12R特選はほとんど一人舞台だった。ヨコに並ぶ選手には体当たりであいさつ。まくりを坂井洋に差されたものの、光り輝いていた。しかし「違反点がヤバいんですよね」と、ヨコの動きへの自戒も忘れていなかった。ただし、はっきりとした意識ではなかった。
二次予選12Rは作戦とは違う前受けになったものの、突っ張り先行で別線を完封した。「今日(2日目)は違反点はついてないですよね。ついても走注1個とかでしょう」。余裕の表情を見せており、厳密に数字をチェックしているかと思いきや…。正確な数字を知らされると「えっ、そんなに? ウソでしょ!」と目をひんむいた。
初日終了時点で違反点は110点となっており、120点になると10月があっせんしない処置となってしまう。「ヤベえ、70点くらいかと思っていた…」。なんと正確な数字は把握しておらず「へへへ、初日に脇本(雄太)さんに当たったのなんて意識外でした。ちゃんと謝りには行きましたよ、ふふっ」。
恐ろしく無邪気な戦士――。2日目終了時で112点となったため「まっすぐ! まっすぐです!」と、準決12Rはタテ勝負でライン決着を目指す。