豊橋競輪FⅠ「ジャパンカップ・HPCJC×昇龍杯争奪戦」が1日、開幕した。ガールズケイリン注目の126期ナンバーワン仲沢春香(23=福井)は、6Rを逃げ切り本デビュー初戦を白星スタート。圧巻の走りに場内からも大きな声援が飛んだ。
下馬評通りの強さ、存在感をいきなりアピールした。1周風を切った内容はもちろん、後位から満を持して追い込みにかかった日野未来(31=奈良)をキッチリ合わせ切ったのだから、もうこれは文句なし。タイムも1周24秒5(12秒3―12秒2)の加速ラップを自ら刻んでみせた。
「(直前出走)控室に入ってからはメチャクチャ緊張した。呼吸が苦しい感じでした」
そう話す一方、レースでは冷静さを失わなかった。「周回中は落ち着いて走れた。走路は軽かったし、3角でいつもより脚が残っている感じがありました」。緩んだところで仕掛ける度胸、出切ってからのペース配分などは新人離れしたセンスもうかがわせた。
将来のスター候補が力強い一歩を踏み出した。2着の日野も「待って待って頑張って差しにいったけど、踏み直しがすごかった。私が言うのもアレだけど、メチャクチャ強い」とひとまずは脱帽。S班、A級ともに好メンバーが揃う話題の多い開催だが、どうやら今節は〝仲沢春香シリーズ〟になりそうなムードが漂ってきた。