松戸競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」が8月1日に開幕した。地元の重戦車・野口裕史(41=千葉)は、先行有利と言われる松戸バンクを意外にも苦手としている。

「もともと3・3が得意じゃないし、松戸は特にコーナーで止まる感じがするんです…」

 実際に「滝澤正光杯はいつも一次予選で飛んでいる(苦笑)」の記憶通り、過去5回参戦して一次予選をクリアしたのは1回のみ(ナイターGⅢでは準優進出実績あり)だった。

 ただ今年は、初日の一次予選6R、赤板でカマして主導権を握ると、力強い踏み直しで海老根恵太を振り切り地元ワンツー。「前のレースで先行した選手から話を聞いて〝今日はこういうバンクコンディションだな〟って。そこを意識して踏めました」と地の利を生かして快勝し「例年は間隔が詰まっている時に地元記念を迎えていたけど、今年は間隔が空いていたので、それも良かったのかも」と2回目の地元記念一予クリアを喜んだ。

〝出切ってしまえば〟めっぽう強く2日の二次予選でも好勝負は必至。「あれこれ考えても変わらない。自分は頑張って踏むだけ(笑い)」。シンプルに力を出し切れば、結果は付いてくる。