富山競輪のGⅢ「開設73周年記念 大阪・関西万博協賛 瑞峰立山賞争奪戦」が29日に開幕する。オールスター覇者の古性優作(33=大阪)をはじめ豪華メンバーが全国から集結し、台風も吹き飛ばすような熱戦を4日間展開していく。オールスターで不本意な成績に終わった森田優弥(26=埼玉)は心機一転、今節からの反撃を誓っての参戦になる。
活躍が期待されたオールスターは無念の一次予選敗退。「蓄積された疲れがあった気がするし調整に失敗しました。でもそれ以上に、とにかく脚力が足りなかったです」と淡々と振り返った。
とはいえ、落ち込んでいる暇はなく、次の戦いはすぐにやってくる。今は地元地区で開催される来月のビッグレース(共同通信社杯GⅡ・宇都宮13~16日)に向けて脚力の底上げと、新たな武器となるものを探している段階だ。初日は「前回の一走目に使った新車で臨みます」とフレームを替えて新境地開拓を図る。
「ある程度セッティングを煮詰めてきました。上積みがあれば良いかな。しっかり仕掛けて感触をつかみたいと思います」
ただ、初日特選は先行日本一の新山響平(30=青森)が相手となる。長い距離を踏んで自身のデキと新しいセッティングの手ごたえを確認したいはずだが、そう簡単には風を切らせてくれないだろう。「もちろんわかっているし、踏み合う覚悟はできています。関東の先頭でやるべきことをやって、2日目以降につなげたいです」と強く誓った。