富山競輪のGⅢ「開設73周年記念 大阪・関西万博協賛 瑞峰立山賞争奪戦」は31日、3日目を開催した。同期対決となった準決勝11Rで新山響平(30=青森)に敗れた吉田拓矢(29=茨城)が、1日の決勝(12R)での逆転を虎視眈々と狙っている。


 後ろ攻めとなった新山は、正攻法に構えた南潤(26=和歌山)との踏み合いも辞さない構えだったが、「松本(秀之介)君が切ってくれて展開が向いた」と赤板で叩くとあとはペース駆け。「力を均等に使って最後まで踏めた。でも最後はフォームがグチャグチャだったし修正したい」と逃げ切り勝ちにも笑顔は見せず、涼しい顔で振り返った。

 一方の吉田は「ヤバイ展開になったのでなんとか3番手にスイッチしたけど…。(新山は)バックからタレるどころか、逆に伸びていった。2日目まで調子良いと思っていたけど、力不足を感じたし打ちのめされました」とお手上げだった。

 ただ決勝は、それぞれラインが4車になった新山と石塚輪太郎(30=和歌山)で激しい先行争いになる可能性が高い。単騎で脚をためる吉田がこのチャンスを逃さず一撃を放つか。