宇都宮競輪の大阪・関西万博協賛GⅡ「第40回共同通信社杯競輪」が13日に開幕した。3年前の大会覇者・山口拳矢(28=岐阜)が、初戦を快勝、元気な姿をファンに披露した。
単騎だった5R一次予選は、最終バック9番手から鮮やかなまくりで前団をひとのみ。これぞSSという強烈な一撃は、今シリーズの活躍を期待させるものだった。
「暑さもあったし、いつもより時間帯が早かったせいか、ピリッとしない感じがあった」と手応えはイマイチでも、その感覚での快勝っぷりは、逆に調子の良さの裏返しとも言えよう。
新フレームを試したりと試行錯誤してきたが「結局、元に戻して、それがだんだんなじんできた」と方向性は定まりつつある。迷いが吹っ切れた今は、とにかくガムシャラに突き進んでいくだけだ。
気づけば9月に入り、今年も終盤戦に突入した。ここまでの成績がSSとしてはもの足りないことは本人が一番分かっており「早く結果を(出したい)」と鼻息を荒くする。
二次予選10Rは積極的に仕掛けるタイプが揃ったコマ切れ戦。ケンヤのタテ脚と器用さは大きな武器になる。「残り2日もピンピンで、まずは決勝に上がれるように」。3年前にビッグ初Vを飾った相性のいいこの大会から、反撃攻勢に入る。