熊本競輪大阪・関西万博協賛GⅢ「開設周年記念 火の国杯争奪戦」が3日、開幕した。待ちに待った本場でのGⅢ開催に地元勢は大躍進。松本秀之介(24=熊本)もその波に乗った。

 9年ぶりとなる本場でのGⅢ開催に肥後もっこすは大ハッスル。熊本支部は12選手がエントリーしているが、特選シードの瓜生崇智を含めた10人が二次予選へ勝ち上がった。

 イケメンレーサー松本秀之介も9Rでまくり快勝。「去年(久留米代替)は初日で負けてしまったのでリベンジというか、地元の一本目だし…」と7番手1角からターボエンジンが点火。上がり11秒0はこの日の一番ラップだ。

「仕掛けられると思ったタイミングでいった。加速は前回よりいいかな」と話し「90点」と初戦をジャッジ。「2センターから1コーナーまで声をかけてくれた」と、新装なったホームスタンドから熱い声援で後押ししたファンにも感謝した。

 体重を落としたのが奏功した。力を付けようと5キロほど増やした時期もあったが、思うような成果は出ず、ウエートトレで筋肉を付けながら減量に取り組んだ。夏の暑さもいい意味で手伝い、今は増量前とほぼ変わらない77キロ。動ける感触が戻り、9月武雄の優勝で上昇気流にも乗った。

 二次予選9Rはコマ切れ戦。同期でS班戦士の山口拳矢が控えるが、1番車に加え九州は3車。ライン的なアドバンテージは松本にある。迫力を増した渾身の一撃で準決切符をつかみ取る。