四日市競輪のナイターGⅢ「泗水杯争奪戦」は8日、2日目を迎えた。117期の早期卒業生対決となった二予7Rは、菊池岳仁(24=長野)が寺崎浩平(30=福井)を寄せ付けない圧巻の逃走劇を披露した。

「初手で理想の位置を取ってもらえたので、あとは先行して、行かれるか行かれないかの勝負をしようと。駆け切った方がラインが機能すると思った」と回顧した菊池は、タイミングよくカマして主導権奪取。7番手から巻き返しを図ったライバルは4着が精いっぱいで、東ラインが確定板を独占。会心のレースに「いつもやられているので、たまにはいいですよね」と、優勝した2022年のヤングGP以来となる先着に笑顔を見せた。

 地元の2人を背に突っ張り先行でワンツースリーを決めた初日に続き、2日続けてラインを上位独占に導いた。「番組の方が僕に期待して組んでくれているのを感じるので、それに応えようと。プレッシャーもあるけど、地元のような気持ちで走ることができているしありがたいです」と、その原動力を明かした。

 準決10Rは再び寺崎との対戦。さらに松浦悠士(33=広島)を従える昼田宗一郎(25=岡山)も控え、激しいレースが予想される。ただ、2日間で得た自信はとてつもなく大きい。菊池がここでも大駆けを披露する可能性は十分だ。