四日市競輪のナイターGⅢ「開設73周年記念 泗水杯争奪戦」は最終日の10日、12Rで決勝戦が行われ、新山響平(31=青森)が優勝。2020年3月の玉野記念以来、5回目のGⅢ優勝を果たした。

 一昨年11月の小倉GⅠ競輪祭以来、S班になってからは初の優勝に「ホッとしました。(S班として)優勝がないのは恥ずかしかった(苦笑)」。徹底先行を貫くことで後ろには貢献しても自身がテッペンに届くことが少なくなっていたが、今開催はパリ五輪日本代表で北日本の同志・中野慎詞の名前が心強かった。決勝は逃げた中野の気持ちを組む形で、3角から踏み込み「まずはラインに感謝したい。中野君も強ったし、後ろを固めてくれた(佐藤)慎太郎さん、大森(慶一)さんのおかげ」。

 優勝賞金520万円を手にし賞金ランク7位となったが、3年連続のグランプリ出場へはGⅠを制して臨むのが理想の道。その次回、競輪祭(小倉、11月19日~24日)へ向けては「中野君も競輪祭に出るし、恩返しができるように」。大一番でも北日本の仲間たちを信じて勝ちに行く。