立川競輪GⅢ「開設72周年記念 鳳凰賞典レース」は8日、2日目を開催した。二次予選10Rでは守沢太志(38=秋田)が北井佑季(33=神奈川)を目標に白星ゲット。S班としての意地を見せた。
今年はS班の選手が大きなケガに見舞われるケースが続いている。守沢太志も5月平塚GⅠ日本選手権で頸椎骨折の重傷を負い、その後も落車禍から抜け出せない。
「みんな骨を折ったり、苦しんでいますね。でも赤いパンツをはいている以上、結果を残さないといけない」
弱音はなし。走る以上は責任に応えるのみ、と前を向く。
二予は北井との2回目の連係だった。上り龍の北井と負傷続きの守沢で、注目は「守沢は差せるのか」に集まった。「2周突っ張り先行でしたから」と展開の利があったのは事実だが、きっちり差し切って復調をアピール。2車単1倍台の人気に応えた意味は大きい。
3日目(9日)の準決10Rはこれからの北日本を背負っていく大川剛との連係になる。初めて付けることになるが「大川君みたいな若手を育てるのも自分たちの仕事。GⅠで活躍してくれるように」と目をかけている存在だ。
相手は強敵ぞろいになるが2人で力を合わせ、未来につながる戦いを繰り広げる。