向日町競輪GⅢ「開設75周年記念 平安賞in奈良」が25日、奈良競輪場を舞台に開幕する。向日町が改修期間に入っているため今大会は代替開催だが、期待がかかるのはもちろん地元記念となる京都勢。その一人・窓場千加頼(34)も意地を見せる。
昨年は3月取手GⅡウィナーズカップの決勝進出から躍進し、夏場は8月平塚GⅠオールスターの準優勝、続く9月平安賞も準優勝と燃え盛った。が、今年に入って急失速…。「気持ちの面が一番ですね」。仕掛ける勇気を失い、自信もなくし、で戦うレースができなくなっていた。
ようやく復調の兆しが出てきたものの「前回はスピードは出ていたけど、まだ臆病になっている部分があった」と自己分析。そこを打破することで、昨年のような戦いぶりが戻ってくる。
戻らないといけない。向日町競輪場ではなくとも、平安賞は平安賞。京都の選手たちが刻んできた歴史がある。「レースに対して、より全力を捧ぐ」。決意を新たにし、「数値的にはまだ半分くらいですが、とにかく4日間いいレースをしたなと言われるように」と現状を踏まえつつ「平安賞と名の付くものは結果を出さないと」――。
苦しい時に頑張ることこそ、苦境に立ち向かってこそ京都の戦士。多くの先輩たちが見せてきた姿を、今回はチカヨリが体現していく。