小田原競輪GⅢ「第13回施設整備等協賛競輪 NO KEIRIN, NO LIFE CUP」は14日に2日目を迎えた。11Rの二次予選は125期の新鋭・小堀敢太(25=北海道)が中団まくりで快勝。3回目のGⅢ参戦ながら、9月青森記念、10月松阪記念に続いて今回も準決にコマを進めてきた。

 突っ張り先行の初日は「寒さで呼吸器がめちゃくちゃ苦しくて…」と5着に沈むも、二次予選は「野口(裕史)さんと踏み合ったら、近畿の展開になるので」とクレバーレーサーらしい落ち着いた組み立てで中団を確保し、まくり一閃。「暖かくなっていたし、呼吸も初日よりだいぶ楽だった。感じよくいけました」と修正成功に大きくうなずいた。

 3連続でのGⅢ二予クリアには「運がいいだけ」と笑ったが「7車立てより9車の方が走りやすいし好き」というのも関係しているはずだ。ただ、過去2回のGⅢ準決はいずれも9着。特に松阪では新山響平に任されたものの、新山が鐘4角で早くも自力に転じる流れになり「響平さんの前で頑張ることを目標にやってきたけど、何もできなかった」と悔しい思いを味わった。

「もう一度、響平さんの前で走れるように」と目標を掲げて鍛錬を積む北のニューホープは、裏開催のGⅢなら優出級の力を秘める。「力を出し切って」GⅢでの準決大敗続きに終止符を打つ。